【終演】cicada

○ cicadaを終えて ○

 

 ご挨拶が遅くなってしまいましたが、すべての結果が出そろい、次回への歩みが見えて参りました。

 改めまして、ご来場くださった皆様、ご声援をくださった方々、厳しいお言葉をくださった方々も、誠にありがとうございました。八焰座旗揚げ公演「cicada」、無事に終演いたしました。本当に多くの方々に、支えて頂きました。

 

 挑戦的なチケットシステムが真新しさを強調しておりましたが、集客は最大キャパの約半分と、決して振ったとはいえない結果でございました。これには多くの反省がございます。また別記事にて言葉にできればと思っております。

 

   しかし、劇団扱いでご予約くださった方々がキャスト扱いに変更してくださったり、一度来てくださった方が別のキャストの扱いで再度足を運んでくださったりと、最大の目的であった「公演でなく役者をご覧いただく」という一点に関し、非常に意義深いチャレンジであったと思っております。

 

 結果的に、すべてのキャストが20名の壁を超えることができました。一律チケット料金で20名お呼びするのとは訳が違います。彼らの奮闘を讃えたいと思っております。そして、それを支えてくださったお客様には、深い感謝とともに、今後も初志を大切にしつつ、より良いシステムと体制をもって挑戦を続けることをお約束いたします。

 稽古中も、本番中も、キャストたちと共有していたのは、「最初の20名がどれだけ尊いか」ということです。すぐに20人を超えたキャストもいれば、そうでないキャストもいました。公演にでなく「自分に」お金を払って頂くということが、どれだけ難しいことか、公演に関わった一同、恐ろしいほどの皮膚感覚をもって、改めて確認できた公演でした。

 

 

 芸事は、水商売です。どれだけ大きなことを言っても、自分なりの芸術的意識をどんなに尖らせようとも、お客様なしには、在り得ません。

 アンケートにて頂いたお言葉などもまたまとめますが、本当にたくさんのお言葉を頂戴しました。

客にリスクを負わせている時点で納得できない

チケットノルマの新しい形」 、というお言葉も。

 

 では我々、水商売人が負うべきリスクとは何か。そのリスクは何のために負うべきなのか。

 自分のためでしょうか。芸事のためでしょうか。お客様のためでしょうか。

 たくさんのことを考えていかなければなりません。そして考えるだけでなく、行動し、酸いも甘いも経験し、一つ一つ、実地体験として肌にすり込ませ、同志の輪を広げていくことが大切だと思っています。それと同じくらい、ご批判のお言葉も真摯に受け取って、逡巡し、整理して、何より実行を繰り返していくこと。それこそが本当の、挑戦だと思っております。

 

 この一回の公演で一応の完結をみたのは、座長・菊地が血肉を削り、そして各パフォーマー、スタッフ陣が血肉を捧げた「cicada」という物語だけです。我々の歩みは、これからです。

 どうか今後とも、よろしくお願いいたします。

 

 近日、次回以降の歩みとともに重大な発表がございます。そちらもぜひお待ちください。

 改めまして、八焰座旗揚げ公演「cicada」、無事に終演いたしました。関係してくださった方々、ご注目くださった方々。すべての方々へ感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

 

 そして今回の挑戦に身を投じた真摯なパフォーマーたちを、ぜひ今後とも、共に支えて頂けたらと思います。

 何卒、よろしくお願いいたします。

 

 

 副座長 朝戸佑飛

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「Cicada」Trailer

デザインの山田裕太郎が、素敵なトレーラーを創ってくれました。

もう3,4年の付き合いになりますが、彼との創作は重ねるごとに深く、研ぎ澄まされていくようです。

座長・菊地の脚本世界を読み解き、

キャストの持つ感覚を汲み取って、

cicada」という物語を深めてくれます。

ぜひ、山田裕太郎の今後の活動にご注目下さい。

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「一ヶ月後『までに』2時間と4千円下さい」

 

 

「創って乞う」 でなく 「応えて創る」

 

役者の在り方と、これからの歩み方について。

八焔座のプロデュース面を担う

副座長・朝戸佑飛が、

チケットシステムに込めた想いを綴ります。

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再演としての「cicada」、座長の想い

 

なぜ「再演」なのか。

 

2013年5月の初演からこれまで。

紆余曲折を経て新たな活動を

スタートする座長・菊地が、

その想いを綴っています。

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